近頃、歯科医院絡みで多くの残念なニュースがでてきていますが、ほとんどの歯科医師は一般の方が思うよりも自分を犠牲にして日々精進しています。
感情論でしかないコメンテーターの発言など現場の人間からすると、イラっとしかしないような情報に惑わされず、歯科疾患を放置せず治療を受けて頂ければと思います。
虫歯や歯周病は勝手には治りません。。
ラバーダムにも局所麻酔にも罪はありませんが、医療に絶対はありません。
治療によるメリット以外にもリスクを把握をして頂ければと思います、、
今回の報道には一つ危うい点があります。
それは医師の裁量権が甘くみられていることです。
歯科医療は歯科医師の診断の基、処置が行われます。
ここが虫歯だから削って、などという自己判断ではきちんとした処置は行えません。
傷害罪で逮捕されるからには、その歯科医師の先生の怪しい診断が数多くあったのだろうということも、患者さんときちんとコミュニケーションもとれていなかっただろうことも、安易に想像できます。
ただ、このような診断を大きな問題がなくても、捜査当局が否定できる前例は冤罪の蔓延や萎縮診療につながりかねず、それはそのまま国民の不利益につながります。
歯科医師は患者さんのために精一杯尽くしていきますが、歯科治療の成功のためにはブラッシングなど患者さんの協力も必要不可欠です。
最近の報道による問題提起の原因のほとんどはコミュニケーション不足と考えられます。。
患者さんにおかれても、時間はかかるかもしれませんが、しっかりと話を聞いてもらえる医院を選んで受診され、その説明に納得して治療を受けられることをお勧めします!!
人の身体にメスやバーをいれるというのは歯科医師でなければ傷害罪になります。。
だから、我々歯科医師は研鑽を重ね続けていかなければならないと私は思っています。
竹内歯科医院 竹内一貴